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2006年11月

2006年11月30日 (木)

晩秋のパリへ



1週間ほどパリに遊んでまいりました
11月にしては暖かく 前回同じ時期に行った時の頭がキーンとするような寒さはウソのよう
滞在中まあ歩いたこと歩いたこと
いつものことなのですが2キロほどやせて帰ってきました
ふだん不規則な就寝で鍛えられているのか時差ボケも殆ど無く しかも到着した時点でいつもの生活をがらりと変えて早寝早起きになるのが旅行中のパターンです

今回は1日モンサンミッシェルに行っただけであとはずっとパリに滞在し おもに美術館めぐりを中心にしました
というより パリの街自体が美術館のようなものですねえ・・・
何度来ても魅力は尽きない 他に行きたいところもたくさんあるけれど 私にとってパリは常に別腹(笑)

写真はノートルダム寺院上部の回廊からのぞんだパリの街です
今回初めて「ノートルダムのせむし男」で有名な寺院の鐘楼にまで登りました(狭い階段を何百段も・・もう死ぬかと思った)
狭い回廊には魔物がいっぱいいて 皆こうやってノートルダムを そしてパリを護っているのですね
日本でいえば狛犬のようなものでしょうか どれも存在感たっぷりでどこかユーモラスでもあり 見ていて飽きません
それにしてもこのアングル 何かの映画でも見たような・・・・

ということでぼちぼちパリ関連の写真などご紹介したいと思います

Simel


















2006年11月29日 (水)

エルメスの新作



6日間宿泊したホテルはフォーブル・サントノーレ通りにありました
メトロのマドレーヌ コンコルドからすぐ近くというロケーション
オペラ座など たいていのところには歩いていけるという便利さが快適でした
今回もちろんメトロもよく利用したけれど 何だか以前より拡張した駅が多いのか乗り換えが大変になったような気が・・
東京並に乗り換えにかなり歩かねばならない駅が多くなっていました
景色も見えないメトロの構内を延々と歩くなら 外に出ちゃって一駅 ふた駅くらいは歩いてしまうほうがよっぽどいいみたい・・・

サントノーレ通りは一見それほど華やかな通りではないですがパリの一流ブティックが軒を並べています
お隣というか同じ建物にはイヴ・サンローラン そのお隣はエルメス
あとなんだったかなあ・・というようにブランドにはとんと興味のないわたくしはただ通りすぎるだけでしたが・・
でも飾ってあるエルメスのスカーフ(コレ一枚3万円くらいするんでしょ?)以前見て拒否反応起こしたのとは違ってなかなか素敵でした
でもやはり日本人にはあまり似合わないと思いますけどね・・・

Hermes

















2006年11月28日 (火)

パリのディナー?



美食の街 パリに行ったらそりゃあもう毎晩本場フランス料理のフルコース・・・なんてことはもちろん無くて
というより半分以上はこんな風にホテルの部屋で夕食を摂っていました
別に節約!貧乏旅行というわけではなくて これが案外美味しいし楽しいんです
最近は1週間ほどの滞在でもホテルではなく自炊の出来るアパルトマンを借りるというツアーもあるくらいで 家族や気のおけない友達同士だったらそちらのほうが楽しいかも
どこにでもお惣菜屋さん パン屋さん お菓子屋さん ワインのお店 果物店などがあるので好きなものを買ってきて(まあホテルでは電子レンジがないのが残念だけど)切って並べてワインを開けるだけ
多分こうなるだろうと紙コップや紙皿 箸 ナイフ ワインオープナーなどを持参してきたのは大正解でした♪
パン キッシュ チーズ スモークサーモン ミートボール シュクルート(キャベツの酢漬け) アボガドと洋梨
そして全員のお気に入りになったのは千切り人参のマリネ
これはパリでもよく食べられているらしく スーパーなどでは大型パックも目につくくらい ほんとに美味しくてもりもり食べられちゃうんですよ

冷蔵庫はあるので余ったものはつい入れて もったいないから次の日も・・・なんてところがお互いやっぱり「主婦」でしたかしらね・・・・・(笑)

Dinner



















2006年11月27日 (月)

エッフェル塔



パリといえばエッフェル塔!ですがそういえば今回は遠くから見ただけで訪問はしませんでした
オランジェリー美術館から出てきたこの時 素晴らしく夕焼けがきれいでカメラを向けたのですが全身を写すことが出来ずにがっかり・・・
やはりそばまで行けばよかったかな

そばといえば1889年この塔が建設された当時は賛否両論で毛嫌いする人も多く
「エッフェル塔が嫌いな者はエッフェル塔へ行け」という諺も出来たということ
なるほどエッフェル塔の中だけが パリ中どこからでも見えるエッフェル塔を見ないですむ唯一の場所ですものね
ところで夜のエッフェル塔 これもちょっとしか見られなかったのですがそれはそれは夢のように美しかったですよ♪
通常のライトアップに加え 1時間に10分間 何万ものフラッシュがきらめいて文字通り豪華な宝石の塔と化すのです
なんというか 文にも書けなければ絵にも描けず 写真にも撮れない美しさ と申しましょうか
思わず異口同音に「東京タワーでもやってくれないかしら!」なんて言ってしまいました

東京タワーといえば2011年 地上デジタル放送用に新・東京タワーが完成するそうですね
高さ600メートル以上 もちろん世界一だとか
100年以上前に出来たエッフェル塔は言うに及ばず 50年前の東京タワーでさえ もうレトロの部類に入るのかもしれません

Etower

















2006年11月26日 (日)

クレープ大好き♪



パリの名物?クレープ
もともと好きなんですが 今回はよく食べました
家でも焼きますが2.3枚だけ というのも面倒で・・・
これはレストランの一角にあるクレープのコーナー
焼きあがったクレープが積まれ お客は好みのもの 
軽食用ならハムやチーズ 
おやつにならチョコレートやジャムなどでオーダーすると作ってくれ
テイクアウト用のはくるりと巻いて紙でくるんでくれます
もちろんお店の中でも食べられます

Creps2


















本でクレープを注文すると装飾過剰だから嫌いです
やたらに生クリームなどを使うからせっかくのクレープの素朴な美味しさが消えてしまう感じ
小麦粉やソバ粉と バターやミルクのハーモニーを味わうものだと思うんですけど クレープって・・・・

こちらはクレープの専門店でオーダーしたりんごジャムのクレープ
ただジャムを塗って四つ折にしただけのシンプルさなんだけど 
私はジャムのクレープ 特にりんごのが一番好きです
クレープの優しい柔らかさにりんごの甘酸っぱさが最高の相性
あ~見ていたらまた食べたくなっちゃった・・(笑)

Crape













2006年11月24日 (金)

蚤の市の人形



パリの「蚤の市」は楽しいのでつい一度は足を向けてしまいます
1週間ほ どの滞在で色々と行きたいところがある場合 すべてが毎日やっているわけではないのでその調整がけっこう大変
1日観光ツアーは何曜日 美術館の休館日は何曜日 オペラ座の公演は・・といった具合
パリで最大規模のクリニャンクールの蚤の市も 開かれるのは土日月の3日間

Poupee1


















ありとあらゆる 高価なものからどう見てもガラクタにしか見えないものまでが並べられ 見ているだけで時の経つのを忘れます
私の場合 蚤の市といえば人形!を探してしまうのですが 露天にあることは稀で 今ではクリニャンクールでもちゃんとした専門店にきれいに並べられ・・というのが多い
それも一体最低もう一度パリに旅行できちゃう値段が殆どなので どちらを選ぶといえばどうしても「もう一度旅行」を選んじゃうんですよね
最初にパリへ来た時ここで買ったジュモーの人形があるからもういいかな・・

と思いつつも もしすごく気に入った人形に逢ったらヤバイ・・と思いつつも 熱心にお店をまわってしまいます(笑)


Poupee2 こちらはバラバラ事件! ではなくてビスクドールの手足
ビスクドールの場合顔はビスク(焼物)なのですがボディはたいていコンポジションといっておがくずや木材パルプなどを固めたもの
この他にもガラス製の人形の目だけとかアタマだけとか 無造作に木箱につっこまれているのを見るとちょっとコワイです(;^_^A
ばらばらにパーツを買って組み立てる人もいるのでしょうかしらね・・・

幸いというか残念ながらというか 今回は手ごろな人形には出会えませんでした
でもいくつかのお店ですてきな人形たちを見ることが出来て満足
またいつか会いにくるからね♪


2006年11月23日 (木)

パリのホームレス?



まいっちゃうなあ こういうのって弱いんですよね
メトロの駅に行く途中に行き会ってしまいました
広場やメトロ構内での楽器演奏に やはり犬猫と一緒にという人も見かけたけど・・・
まあどこの国でも色々な事情がある人は多いのでしょう
エルメス本店のドアの前で寝ているホームレス?の人もいましたし
華やかな光の部分が強いほど 陰の闇は深い と言えるのかもしれません

ともあれこういう動物には弱い人って多いですからねσ(^^) ・・・ついお金をあげたくなってしまう
「あくまでも餌代ですからねっ」と言いつつ・・・
あ それと私の場合は写真のモデル代も
それにしてもよく躾けられていることに驚かされます
犬はともかく 猫のほう
寒いから犬にくっついていれば暖かいのだろうけど 一日中大人しくしているのかなあ

たくさんご飯をもらって 元気で暮らすんだよ・・・・

Manger
















2006年11月22日 (水)

冬のご馳走


とろりとしたワイン煮込み
これが何かというと 実はウサギなんです
モンマルトルのレストランでトライしてみました
ヨーロッパでは冬になると解禁された狩猟で獲れた野性動物が「ジビエ」(野鳥や鹿 ウサギなど)として市場に出回ります
もちろんもともと狩猟民族である彼等にとっては 冬にしか味わえないご馳走なのでしょう
この時期には市場でも処理された丸ごとのウサギとかが並んでいるそうで ちょっと見たくないかも・・
それを家庭の主婦が普通に買っていき 調理するのですから やはり食文化の違いを感じてしまいます
もっとも日本でも昔からウサギは冬のご馳走だったようで 獣肉を禁止されている建前 これは鳥なんだよという意味でウサギを「羽」と数える習慣は今も残っています

で 味のほうはどうかというと あっさりしてやはりチキンに似ている・・・
ということは日本で作る「ウサギ汁」も鳥鍋のようなものなのかな
ただ小骨の多いのにはちょっと閉口しました(味がいまいちだったのは安いレストランだったからでしょう)
可愛い姿を思いうかべるとちょっと心が痛むけれど それは普段食べている牛や豚でも同じこと
食べる以上は感謝して有難くいただきます
そういえばパリの空港(の草原)にも野性のウサギがたくさんいたけれど ひょっとしてあれも食べられているのかな・・・(-_-;)

Jibie


















2006年11月21日 (火)

セーヌの橋



セーヌ川に架かる橋をふたつ
一番有名なのが「ポン・ヌフ」と呼ばれる石の橋ですが撮り損ねてしまいました (∩_∩)ゞ
こちらはヴェルサイユ宮殿を手がけた建築家の手による石づくりの橋
「ロワイヤル橋」

Pont1

















オルセー美術館とチュイルリー公園をつなぎます
下は歩行者専用の鉄の橋「ポン・デ・ザール」
正面はルーブル美術館です
車が来ないのでベンチなども置かれ セーヌを眺めるには最適なスポット 美術関係のイベントも行われるそうです
これらの橋はセーヌ川をモチーフにした印象派の画家たちの絵によく描かれたということ
なるほど見渡してみればあらゆるものが絵のモチーフになりそう
眼下のセーヌ川ではバトー・ムッシュ バトー・パリジャンと呼ばれる遊覧船がひっきりなしに通って行きました
ディナー・クルーズなども多いのですが 何故か利用したことはありません
そうね~一度くらいセーヌをクルーズしながら夜景を眺めるのもいいかもしれない・・(なんて早くも次に行く時には是非・・などと考えているσ(^^) です)

Pont2_2 Pont3_2

オペラ座の夜



さて今回の旅の最大目的である「オペラ座にバレエを観に」行ってまいりました
公演のある11日は何だか落ち着かず レ・アール地区をうろうろしただけで とりあえず昼間のうちにオペラ座の写真を撮っておこうとメトロでOPERAに戻り外から写真撮影


Ope1


















その日は昼間の公演もあったのでだめだったが 普段なら10時から見学が出来る
現在パリにはふたつの「オペラ座」があり このオペラ座は「ガルニエ宮」(Palais Garnier)と呼ばれる1875年に完成した歴史あるほうの劇場
「ガルニエ」の名はこの劇場のデザインの決定を公募で行い 当時無名だったシャルル・ガルニエが選ばれたところから来ている
(ちなみにもうひとつのオペラ座は1989年に完成したオペラ・バスチーユ こちらは近代的なデザインで 最新のテクノロジーで運営されている)


公演は8時からだったが早々に支度をして(今回オペラ座に敬意を表して訪問着で決めてみました♪)
何となくメトロに乗るのがイヤだったので30分ほどかけて歩く
草履というものは石畳を歩くにも案外向いていることを発見
時間が早すぎたので向かいのカフェで景気付け?にワインを一杯
ここのカフェの給仕のおじさん 日本語を連発したりしてやたら愛想が良いのはいいんだけど人の言ってることをちゃんと聞かない
”Vin Shoud ” 熱いワインを頼んだけど通じてないだろうな~と思ったら案の定運ばれてきたのは普通のワイン
面倒なのでそのまま飲んだが まあ日本のトラディショナルなドレスが素晴らしいとかホメてくれたので許してあげませう(笑)
オペラ座に戻ってみるともう開場されていたので日本から持参のチケットを渡し 入場
シャンデリアがまばゆいばかりに輝く階段を登りながら 感動で鳥肌が立ってしまった
ガルニエは外装からして豪華なインパクト充分だが ぜひ中に入って見学だけでもすることをお勧めしたい・・

Ope3 Ope4











ネオ・バロックという建築様式だそうだがともかく目がくらむような豪華絢爛さ
その見事さはヴェルサイユ宮殿に勝るとも劣らない
というかヴェルサイユは極言すれば少女趣味?というかわずかに悪趣味が露呈しているような気がしないでもないのだが ガルニエのほうは豪華でも品格があるというか 好もしい重厚さ 華麗さを感じた まあそれは人それぞれの感じ方でしょうが・・

 
公演に出かける時 カメラを持って行きたかったのだがその前日ムーラン・ルージュに行った折 内部撮影厳禁でクロークにカメラを預けなければいけなかったので なんとなくオペラ座もそうだろうと思ってしまい 持参しなかったのだが 実際は公演中の舞台以外は撮り放題 フラッシュもOK
しまったと思ったがすでに遅く・・・
なのでこの写真は翌日改めて見学に入った時のものです
どっちみちカメラの設定がうまくいかず 室内ではフラッシュを焚くとやたらに暗く 使わなければボケるという悲惨な状態だったのでいい写真は撮れなかったと思うけど・・(下の2点は友人撮影)

Paris51 Paris52


















ともかく見るものすべてに感動してしまう
贅をつくした意匠は大きなものから細部にまで及び 柱1本を眺めても美の極地
豪華な彫刻 クラシックな細かいタイル貼りの床 大理石の階段
感動が増幅するのは昔の遺産として眺めているのではなく 今現在のオペラ座の中に居るという現実のためだろう
歴史の重みをひしひしと感じながらしみじみとその喜びに浸ることが出来たのだった・・・
そしてあれほど見たかったシャガールの天井画
これは1964年 それまでの絵から替えられたという
私が唯一持っているオリジナルのリトグラフ「ロミオとジュリエット」を含む絵のなんという素晴らしさ
目に焼き付けておこうと首が痛くなるまで眺め続けてしまった
今回の旅行の最大の収穫のひとつである

Ope2


















で 肝心のバレエはどうだったかというと
ハイ 正直に言いましてわたくしモダンはよくわかりません (∩_∩)ゞ
とても前衛的なバレエで もちろんパリ・オペラ座バレエ団といえば超一流だから踊りは完璧・・のひとことなれど 舞台も衣装も地味なので(いや だからこそ踊りの完成度がより求められるのだということはわかっているけど)想像通りだったとはいえ 華やかな舞台を見たかったわたくしとしてはちょっと残念だったかな
三つの踊りの間にはそれぞれ休憩が入り 観客は外廊下に出て設えられたカウンターから思い思いにワインなどを飲みつつ余韻を楽しむ
演目のせいか カジュアルな服装の人も多かった
ドレスコードで「ジーンズはお断り」とか書いてあっても現実はOKですね
もっともジーンズの上にきらびやかなジャケットというお洒落もあるわけで ファッションも多様化した今 境界線を引くのは難しいのかもしれない

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もしかしたら一生に一度の体験だったのかもしれないけど・・・いやいや やっぱりもう一度 今度はクラシックを見なくちゃ!なんて欲張りな私はつい考えてしまう
ほんと 出来ることなら何回でも行って観たい
そうなることを願って・・・・・・(^-^)


 






日本公演の時とてもステキだった
エトワールのマチュー・ガニオのポートレートが・・
こうして見てもやっぱりステキです・・・ ̄(≡゚▽゚≡) ̄

Ope6 Ope8

















※なお オペラ座回廊(下)およびバレエの写真はパンフレットから抜粋させていただきました m(_ _)m



2006年11月20日 (月)

ヤドリギ



パリに着いた翌日 ちょうどバス・ツアーがあったのでさっそくモンサンミッシェルに出かけました
直行バスでも4時間ほどかかるモンサンミッシェル
朝早いし 着いた早々ちょっとハードかなと思ったのですが 直行便の良さで前日夕方にはパリに到着していていたので夜はゆっくり出来 
早めに寝て5時半起き
まだ真っ暗なパリをあとに一路ノルマンディ地方へ
途中かなり霧が濃かったのですが 晴れてくるとこんな光景が目に入ってきて それが延々と続くのでした
最初鳥の巣かと思ったけれど これはヤドリギ(寄生木)なんですね
日本にもあるけれど これほど目立つヤドリギを見るのは初めてでした
あとで調べてみましたらこのヤドリギ 冬に真珠のような実をつけ クリスマスの飾りとしても珍重されているとのこと
もともとはノルマンディに渡ってきたケルト人たちが 葉が枯れた木に突如出現する緑のヤドリギを神の出現とみなしてあつく信仰し 
元旦に金の斧でヤドリギを刈り取って祀ったという風習からきているようです
ケルト人といえばイギリス人にも混じっている血統
ともかくフランス北部のこの地方ではさまざまな血が入り乱れ 今でもラテン系とは違う堅実質素な性格の人が多いのだとか・・・
そんなガイドさんの面白い話を子守唄に やはり大半は寝ていた道中でありました

Yadorigi


















2006年11月19日 (日)

幻想のモンサンミッシェル



それを目にした時浮かんだのは 「あ 宮崎アニメ・・・・」
パリを早朝経って4時間ほど
ようやく霧の中に浮かぶようなその島のシルエットを見た時のこと


Msm





















まだ遠い位置にあるそれが 「天空の城ラピュタ」や (はっきり言って駄作と言わせていただきたいけど)「ハウルの動く城」を思い起こさせたのだろう
周囲の穏やかな田園風景から浮きまくっている異様なシルエットはまた巨大な「軍艦」あるいは「廃墟の要塞」を連想させた
ということで世界遺産 モン・サン・ミッシェルをようやく訪ねることが出来ました

Msm5  モン・サン・ミッシェルは「聖ミカエルの山」という意味になるのだろうか
その名の通り大本山というか 聖地に作られた修道院である
伝説によると八世紀のはじめ ノルマンディ大司教の夢に大天使ミカエルが現れてトンプ山の頂上に教会を建てるように告げられた
お告げ通り司教が小さな礼拝堂を建てると周囲はたちまち津波に覆われて湾になり 礼拝所のある場所は孤島になったと伝えられている
Msm2  現在島の周囲は広大にして荒涼とした干潟である
以前は満潮になると周囲は完全な海となったそうだ
一日に2回 馬が早足で駆けるような速度で潮が満ちてくる
聖地モンサンミッシェルをめざして巡礼に来た多くの旅人が潮に溺れ あるいは底なし沼のような海岸の粘着質な砂に呑み込まれて命を落としたという
Msm1  今は島と陸をつなぐ道路が出来 また工事のため潮の流れがせきとめられてもう孤島になることはなくなったが・・
10世紀ごろ ベネディクト派の修道院が建てられてから500年あまりのあいだ 増改築が繰り返された
それだけ長い間のことだから当然建築様式も変り 院内はゴシック ロマネスクなどそれぞれの時代を映した様式が混在している
教会 修道院としての存在以上に フランス北部ノルマンディという場所柄モン・サン・ミッシェルは英仏海峡の戦闘の最前線として過酷な運命にさらされ  100年戦争の間は要塞として使用されたそうだ
当然軍事施設としての改築も行われている
要塞のイメージはやはり間違ってはいなかったわけね・・・

Msm3




















島の入口に大駐車場があり そこから歩いて島に向かう
要するに門前町というか 狭い坂道の両側にはレストランやお土産店が軒をつらねている
Msm8_2


















  どこかを思い出すなあと思ったら 友人も異口同音に「江ノ島!」(笑)
江ノ島など歩いたのはずいぶん昔なのにぱっと連想するということはよほど感じが似ているのだろうと可笑しくなる
しかも聞こえてくるのは「イラッシャイマセ~」って 何だなんだ 日本語ではないか
日本語の看板なんかもあるしっ!

Msm4  ああなんか気分ぶち壊しだなあ・・という思いと 意地でもフランス語しか使わない!という良く言えば誇り高く 悪く言えば傲慢で意地が悪いフランス人もずいぶん変ったなあ・・という思いが交差する
そういえばユーロに変ってから来るのは初めてだったが そのことも想像以上に意識の変革をもたらしたのかもしれないと納得
にしても「イラッシャイマセ」っていうのはやはり 恥も外聞もないという気がしないでもないですけどね・・・



院内はともかく迷路!の一言に尽きる
ツアーだったのでガイドさんの後に付いて見学したのだがどの位置にいるのやらさっぱりわからない
Msm10 階段を降りたり登ったり 急に開けたところに出たりいつのまにか地下のようなところにいたり
またまた悪夢のように「ハウルの動く城」がフラッシュバックする気が・・
そうなんですよね 宮崎駿監督のアニメの多くが「悪夢」の要素を持っている
過去なのか未来なのかもよくわからない世界の異形なモノや空間 何だかそんな世界にモン・サン・ミッシェルは感応しているというかオーバーラップするような妙な気分に捕われる
13世紀頃に作られた身分で場所を分けるための重層構造の部屋べや 100年戦争当時の軍事施設などが次々と姿を現し その迫力に圧倒され 複雑さにめまいがしてくる
はたまたフランス革命の折には刑務所として使われたという史実も
誰も観光客がいなくなったら それこそあちこちに潜んでいる 何百年もかけて醸し出された?「魔」がその姿を現すような
Msm7
とはいえやはり修道院という修業の場
聖書を暗記するために修行僧がそぞろ歩いたという回廊や 聖書を朗読をする一人の僧以外はひとことも口をきかず壁に向かって食事をしたという食堂などを見ると 当時の雰囲気が伝わってくるようで厳粛な気持ちに
下の写真は説教をする司祭さんならぬ解説中のガイドさん
我々も修行僧のごとく行儀良く座って真摯に耳を傾けたのでありました
(これは友人撮影)

Msm9 

敬虔な祈りの場として 己を律する厳しい修業の場として 修道士たちの生活様式によく配慮された建築であると同時に 100年戦争の際にもついに一度も侵されなかった難攻不落の要塞としての建築物 
大いなる矛盾も感じるが それは現代の感覚なのだろう
何百年ものあいだこの孤立した城砦の中で過ごした人々のさまざまな思いを想像する時 この美しく 反面いびつでグロテスクで不可思議な姿が納得できる気持ちになる
そして19世紀に始められて今も続いているという修復工事の行方は・・・・多分この世の終わりまで完結はされないのじゃないかという気がする
そういえばあまりにも観光化され過ぎたという反省もあり 島へ渡る道路を取り壊してもとの姿に返そうという動きもあるようだ
Msm5_2  中世の人々が夢みた天空のエルサレム 一度は見たかったモン・サン・ミッシェル やはりはるばる見にくるだけの価値はあった
最後に振り帰ったモン・サン・ミッシェルは来た時と同じように 夕暮れのもやの中に異様なシルエットを浮かびあがらせていた
もうこれ以上は滅びない 夢の跡
あらゆる意味で「幻想のモン・サン・ミッシェル」というフレーズがやはり一番ふさわしいのかもしれない
世界が滅びたあとも ここだけは変らずに残っているのかもしれない・・・なんて思ったりして・・

Msm11

考えてみたら肝心の「全景」を撮れなかったんですよね(;^_^A
というわけでこちらは絵葉書から転載いたしました

2006年11月18日 (土)

ノルマンディの名物♪



ところでモン・サン・ミッシェルのツアーに参加すると昼食に登場するのは必ずオムレツ
名物ということになっているらしく いったいどんなオムレツなのかしらと興味があった
それがこちらなんだけど ごらんの通り巨大なもの

Omrett


















何人分かをまとめて焼き テーブルで切り分けてくれる
切り分けて食べるというのも楽しいパフォーマンスのひとつだとは思うけれど お味のほうはよく言えばシンプルというか あまり味のない 具も何も入っていない 薄い塩味の卵焼きがメレンゲ?クリームの中に浮かんでいるという感じ
そのクリームをソースにして食べるのだが これまた味がなくてふわふわ感だけを楽しむ・・といったものでしょうか
もともとはこの地を訪れた巡礼者のための料理だったらしく そういわれてみれば何やらストイックな味が納得できる
もっとも私たちの場合はこれは前菜として出され メインデッシュはクリーミーなマッシュポテトを添えたポークソテーで こちらはとても美味しかった
後から考えたらその美味しかったポークソテーのソース
多分りんごを使ったソースだったのだろうなと気がついた

Cidre そう ノルマンディはりんごの産地
ぶどうは採れず かわりにりんごの栽培が盛んでワインではなくCIDRE(シードル 英語読みではサイダー)と呼ばれるりんご酒が主流だ
この日もせっかくだからシードルをオーダーしたら ボレーと呼ばれる陶器のキャラフに入れられて運ばれてきた
飲むのも本当はシードル・カップ(陶器で出来たシードル用のカップ 口が広いが紅茶カップとたいして変らない)を使うはず
ここではグラスだったが・・
シードルはアルコール度が低く 辛口の高いものでも4~5%
甘口だと2%くらいなのでランチにもぴったりだ
発泡性のりんごジュースという感じでとてもさわやか
その土地の名物を楽しむのも旅の大きな楽しみ
一期一会のツアーの人たちと談笑しながら楽しい昼食のひとときを過ごした


ノルマンディではシードルと一緒に「ガレット」と呼ばれるそば粉のクレープを食べるそうだが そば粉を使うというのもいかにもこの土地にふさわしい
そば粉で作るのは食事用のクレープで チーズや卵 ハムなどをのせて四方を内側に畳んで供する
一方デザート用の甘いクレープは小麦粉で作ることになっているそうだけど そば粉のクレープだってもちろん甘いジャムなどにも合うと思うのだが・・
こんな風に書くと何だかオシャレな食べ物って感じだけど 食事もクレープ おやつもクレープ それしかないというか 昔は少ない粉を伸ばして焼く節約モードの食べ物だったんでしょうね・・・
Msm6

















ちなみにシードルを蒸留して作るのが「カルヴァドス」
こちらはブランデーの一種になるのでアルコール度は高く 40%くらいだから食後酒の部類
モン・サン・ミッシェルのお土産屋さんではこのカルヴァドスやシードル プーラールおばさんで有名なバタークッキーなどをどこでも売っている
もっともカルヴァドスは大丈夫だけどシードルのほうはちょっと運搬が難しい(トランクに入れて気圧のせいで栓が飛んじゃったら大変)
とがっかりしていたら日本でもちゃんとノルマンディ産のシードル 扱っているのですね
Cidre3_2  値段も7~800円と安いのでさっそく注文して楽しんでいる
女性には特にお勧めだと思います♪
クレープを焼いて シードルでランチ なんていうのもたまにはいいかも・・(^o^)





こちらはおみやげに買ってきたカルヴァドスとクッキー
ところでカルヴァドス酒は蝋で密閉されているのでどうやって開けるのかと悩みましたが
検索により何とか方法を発見 (;^_^A

ガスの火などで口の部分を静かに温め 蝋を溶かすと黒い栓が現れますからそれを外し 中のコルクを手で抜きます
直接ワイン抜きを刺したりしないように・・・・

Msm12
















2006年11月16日 (木)

秋の野山にて

Inoko 多分オオオナモミ(大葈耳)という植物の実だと思います
子供の頃ぶつけて遊んだりしませんでしたか
トゲだらけで面白いように服にくっつきますね
ある川沿を散歩していたら 一面にこのオオオナモミのジャングル状態で壮観でした
アメリカからの帰化植物ということです

下は十月桜とスミレ
十月桜の花期は長く どうかするとフリーズドライ状態になって来年まで咲いていたりします
スミレは返り花なのか それとも今咲く種類なのか・・・?
枯野に小さな頭を持ち上げている様子が可憐です

Sikizakura06   Akisumire_1

2006年11月 6日 (月)

11月ですね

11月の声を聞いたら何だかめっきりと寒くなったようです
晴れた昼間はまだ半袖になったりもしますが 夕方になると風が冷たくて
お風呂に入ると身体がすごく冷えていたことがわかってびっくりしたりします
11月になればそろそろクリスマスがどうとかいう話題も聞こえてきますよね
本当に1年なんてあっという間ですねえ・・・・

朝食を食べる頃 窓越しに差し込んでくる朝の光が 
窓辺の植物の影を揺らしながらテーブルの上に戯れているのを見るのが好きです
淹れたばかりの紅茶の湯気が流れて 紅茶の深い色もとてもきれい
秋っていいなあ と思う時間
ゆっくりと飲むこの季節の朝の紅茶 ほんとうに美味しいですよ♪

Kotya

2006年11月 3日 (金)

川原

Kawara_1 今日は日曜日でしたが いつも平日が休日の家人がめずらしく代休で家にいたので
夕方車に犬たちを乗せて川まで散歩に出かけました
先日も来た場所で静かな川原だったのですが 今日はたくさん車が止ってあちこちでテントが張られ
バーベキューなどを楽しんでいる人たちが大勢いました
そっか~ 平日はともかく 日曜ともなればけっこう遠くからわざわざこの町に来る人って多いのね
一応観光地♪してるのね
住んでいると別に変哲のない町で豊かな自然も当たり前みたいについ思ってしまうのだけど
そういえば気持ちの良い散歩ルートには事欠きません
これってけっこう幸せなことかもしれないですよね

しか~し
こんな豊かな自然のところに住んでいればいくらでも俳句が詠めるでしょっ なんて言われることがあるけど
それとこれとは別なんですよね やっぱり (;^_^A
などと言いつつ透き通った夕暮れの川を見ながら 「きれいねえ・・」で終わってしまった自分が情けない・・・(涙)

Simizu

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